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手術メモ(8)
中村 康
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1日本医大眼科
pp.42-43
発行日 1950年1月15日
Published Date 1950/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410200515
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〔1〕内眥贅皮手術
内眥贅皮のある場合は,一般に,角膜内縁と内角との幅がせまく,且つ,上眼瞼皮膚が下垂しているので,甚だ美貌を害する.此整形には,眼瞼皮膚の一部切除,或は,二重眼瞼成形等が考えられるけれども,普通は,鼻梁に向つての整形手術が試みられる.此処に,表示する二法がある.即,鼻梁より余分な皮膚を切除縫合する方法と,鼻梁を高くし,外貌をよくすると共に,内眥贅皮を除去する方法とである.
隆鼻術の象牙は,網目尠く緻密なものを撰び,5cm長,1cm巾,1cm高の材を,一面鼻梁の形にけずり,第2図(a)の形にする.
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