特集 第60回日本臨床眼科学会講演集(2)
専門別研究会
画像診断
中尾 雄三
1
1近畿大学医学部堺病院
pp.640-641
発行日 2007年4月15日
Published Date 2007/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410101751
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専門別研究会「画像診断」のプログラムは一般演題が7題,指名講演が1題,教育講演が2題であった。一般演題では本研究会の主流である超音波検査に関する演題が4題で,いずれも超音波の専門家らしく,従来からの機器でありながら巧みにその特性を利用して眼科臨床に応用し,新知見を明らかにしていた。あとの3題は副鼻腔疾患と頭蓋内疾患にみられた眼症状と眼所見をCTとMRIを軸に画像検査を行い,みごとに病態を解明した報告であった。神経眼科の観点からもきわめてすぐれた内容であった。
研究会世話人が特別に発表者を指名して依頼する指名講演は,世界超音波医学会と国際眼科超音波診断学会の報告であった。いずれも本研究会と国際レベルで密接にリンクしている重要な学会であり,わが国からも眼科研究者が毎回すぐれた演題を発表している。両学会で討論されたアップデートな話題を紹介し,最も関心をもたれている超音波研究を解説していただいた。最後に毎年好評をいただいている「眼科画像検査の基礎」と題した基本的な教育講演が行われた。超音波検査,CT/MRI検査の特性と検査法の具体的な実施方法,得られた画像情報の正しい解釈の仕方をていねいにわかりやすく解説した。
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