特集 エコー 診療マニュアル
胎児
43.腹部腫瘤
高橋 通
1
,
高木 清
1
Toru Takahashi
1
,
Kiyoshi Takagi
1
1日本医科大学付属第二病院産婦人科
pp.1460-1461
発行日 1991年12月10日
Published Date 1991/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409905008
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胎児腹壁破裂像(図1)
症例は28歳,0-G,0-P。他院にて腹部腫瘤の疑いで当科紹介となり入院時に超音波検査を施行した。
図1は胎児腹部横断像である右上方に胎児の体幹を認め,その一部より子宮内腔に向かい肝・腸などの脱出を認める。左上方に肝臓を認め,その下方にcysticなmass状腫瘍像として腸管を認める。他には左下肢の欠損,外性器の形成不全などの多発奇形と羊水過少症を認めた。当科では詳細な検討を加えた結果Limb Body Wall Complexの診断をした症例である。
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