今月の臨床 女性医学から読み解くメタボリック症候群―専門医のための必須知識
疾患・分野別編
子宮内膜症とメタボリック症候群
前田 英子
1
,
森 泰輔
1
1京都府立医科大学大学院医学研究科女性生涯医科学
pp.1011-1016
発行日 2022年10月10日
Published Date 2022/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409210800
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●子宮内膜症はBMIと逆相関し,痩せ型において子宮内膜症の発症率や重症度が高いことが示されている.
●子宮内膜症では特に閉経前の女性において非子宮内膜症女性に比して心血管疾患の発症リスクが高く,さらに将来の心血管疾患のリスクも増加させる.
●子宮内膜症の炎症部位では,サイトカインやCRPが生成され活性酸素が増加し酸化ストレスが亢進し,血管内皮障害や動脈硬化の発症に寄与していると考えられる.
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