今月の臨床 生殖医療・周産期にかかわる法と倫理―親子関係・医療制度・虐待をめぐって
新しい家族のかたちをめぐる諸問題
LGBTカップルが子をもつ場合の親子関係
中塚 幹也
1,2,3
1岡山大学学術研究院保健学域
2岡山大学病院リプロダクションセンター
3岡山大学ジェンダークリニック
pp.547-553
発行日 2022年6月10日
Published Date 2022/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409210719
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●戸籍の性別変更の特例法には,婚姻要件(婚姻をしていない),子なし要件(未成年の子がいない),手術要件(生殖腺がない,または生殖腺の機能を永続的に欠く)がある.
●欧米の生殖医学会は,人種や国籍とともに,性的指向,性自認,あるいは,婚姻の状態により,生殖医療の提供を制限すべきではないとしている.
●2020年12月に成立した生殖医療民法特例法では,配偶子提供により生まれた子どもの親子関係を規定しているが,その対象となるLGBT当事者の視点での議論が求められている.
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