今月の臨床 女性のライフステージごとのホルモン療法―この1冊ですべてを網羅する
女性のライフステージごとのホルモン療法の活用の仕方
倉智 博久
1
1大阪母子医療センター
pp.302-309
発行日 2021年4月10日
Published Date 2021/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409210267
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《ポイント1》
●「ホルモン療法の活用」で重要なことは,生殖内分泌の理解である.
●女性の生殖機能の特徴は,生涯を通しても,月経周期のなかでも女性ホルモンの変動が大きいことである.
《ポイント2》
●血栓症はすべてのエストロゲン製剤の最も重要な有害事象である.
●患者のリスク因子(既往・家族歴,肥満度,年齢)を考慮する.
●経皮投与では血栓症のリスクは低い.
《ポイント3》
●プレマリン0.625mgに相当する各種E2の力価は,①E2(経口)1mg,②E2(経皮)0.05mg(放出量),③EE 5μgである5).
《ポイント4》
●MHTは原則的には生活習慣病の予防・治療の適応はない.
●POIでは閉経年齢までのMHTは必須である.
●婦人科医も一般的な降圧薬,脂質異常症治療薬,血糖降下薬などを使いこなすべきである.
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