今月の臨床 産婦人科で漢方を使いこなす!―漢方診療の新しい潮流をふまえて
それぞれの場面での使い方
女性のメンタルヘルスケアと漢方薬
安井 敏之
1
,
松浦 幸恵
1
1徳島大学大学院医歯薬学研究部生殖・更年期医療学分野
pp.772-779
発行日 2019年8月10日
Published Date 2019/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409209789
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●月経前症候群では,問題となる症状とともに気血水の異常を考えて漢方薬を使い分ける.
●月経困難症の女性には瘀血が多く,駆瘀血作用のある漢方や平滑筋の収縮抑制作用のある芍薬甘草湯が有用である.
●妊娠産褥期のメンタルヘルスでは,中心となっている症状が抑うつ気分か,不安焦燥感か,易疲労感や意欲障害かで漢方薬を考える.
●摂食障害は補剤を中心に考え,腹部膨満,下痢と便秘,精神的興奮によって漢方薬の種類を考慮する.
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