合併増大号 今月の臨床 エキスパートに学ぶ 女性骨盤底疾患のすべて
骨盤底臓器の生理機能
排便機能と骨盤底
江川 雅之
1
,
上村 吉穂
1
,
田端 敏
2
1市立砺波総合病院泌尿器科
2市立砺波総合病院大腸肛門科
pp.33-38
発行日 2019年1月10日
Published Date 2019/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409209569
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●「下部直腸・肛門」は消化管の最下端にあり,便の禁制および排泄という機能を有し,生活の質を維持するうえで重要な臓器である.
●便の禁制には,内外肛門括約筋による持続的収縮,外肛門括約筋による随意的収縮,さらには恥骨直腸筋が関与する肛門直腸角の鋭角化やflap valve mechanismなどが重要な役割を果たしている.
●便の排泄は排便反射によってなされるが,そのメカニズムは複雑であり,多岐にわたる機能の協調作用が必要である.
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