増刊号 産婦人科外来パーフェクトガイド─いまのトレンドを逃さずチェック!
【疾患編3】周産期
《妊婦のコモンディジーズ》
尿路感染症
田中 幹二
1
,
小玉 都萌
2
1弘前大学医学部附属病院周産母子センター
2弘前大学大学院医学研究科産科婦人科学教室
pp.281-284
発行日 2018年4月20日
Published Date 2018/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409209352
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外来管理のポイント
❖妊婦においては,腎盂腎炎の発症予防のため妊娠早期に細菌尿のスクリーニング検査を行い,陽性の場合は無症候性細菌尿であっても治療すべきである.
❖妊婦の尿路感染症(無症候性細菌尿,急性膀胱炎,急性腎盂腎炎)の原因菌として検出されるのは,主に大腸菌である.
❖治療の際には胎児への安全性を考慮し,抗菌薬はペニシリン系薬あるいはセフェム系薬を第一選択とするが,近年の薬剤耐性菌の出現も考慮し選択する.
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