疾患の病態と治療 日常診療の再検討
避妊指導
橋口 精範
1
Akinori Hashiguchi
1
1獨協医科大学産科婦人科学教室
pp.459-461
発行日 1977年5月10日
Published Date 1977/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409205627
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わが国における家族計画およびその実施面での避妊に対する関心は,一般に,年々高まってきているように思われる。それは,毎年公表されている届出人工妊娠中絶の数が減少してきていることからもいえよう。すなわち,届出人工妊娠中絶数は,昭和30年には年間1,170,143件であったものが,昭和35年には1,063,256件,昭和50年には679,837件と漸減の傾向をみせている。
ここでは,避妊指導について述べるわけであるが,まずわが国における一般の人々の,避妊をめぐる問題についての関心度と実態をみるとともに,それらをふまえて避妊指導にあたってはどのような態度をとるべきかについてふれることにしたい。
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