特集 産婦人科手術のポイント
扉
坂元 正一
,
竹内 正七
,
橋口 精範
,
東條 伸平
,
鈴木 秋悦
pp.881
発行日 1975年12月10日
Published Date 1975/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409205261
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手術は,解剖学,病態生理,外科総論などの観点からの合理性が要求される。1次予後が良好でなければならないのはもちろん,2次(長期)予後も良好であるような充分な配慮が必要であることはいうまでもない。そして,その手術が患者にとつてもつとも幸福になることにつながるか否かを考察し,適応,術式,術中・術後管理の方式などが決定されなければならない。
手術は,技術である以上,,巧妙で熟達したものでなければならないのは言をまたないが「手術は手だけでするものではなく,頭でするものだ」という先人のことばにもあるように,理論的にも合理的であることが要求されるわけである。さらには,「心」も必要なようで,患者の幸せを追求するhumanismの精神も貫ぬいていなければならない。その意味では,芸術でもあるといわれるのも,首肯しうるのである。
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