薬の臨床
ビタメジンの臨床経験
高見沢 裕吉
1
,
高野 昇
1
,
新井 一夫
1
,
工藤 純孝
1
,
具田 豊郷
1
Yukichi Takamizawa
1
1千葉大学産婦人科
pp.677-681
発行日 1966年8月10日
Published Date 1966/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409203545
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
はじめに
ビタミン研究の進歩に従いビタミンB群についても,その化学構造とともに生体内作用機序が明らかにされつつある。ビタミンB群は細胞の組織吸収に際し糖質の酸化過程には必須のものとして重要な意義を知られているが,この中でもB1は抗神経炎,抗脚気性のビタミンとして,B6は抗皮膚炎因子として,またB12は抗悪性貧血因子として臨床上用いられている。近年生化学酵素学の進歩と共に,B群の活性化の問題が明らかにされ,各々アミノ酸代謝,蛋白代謝,脂質代謝,糖質代謝に関与する機序も解明されてきた。
今回われわれは三共K.Kより,活性型B1,B6B12の配合されているビタメジンの提供を受け,臨床使用する機会をえたので以下述べたいと思う。
Copyright © 1966, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.