Japanese
English
症例報告
巨大子宮筋肉腫の1例
A case of excessive-sized uterine myosarcoma
河合 信秀
1
,
梶 英雄
1
,
池沢 紀郎
1
,
木村 好秀
1
Nobuhide Kawai
1
1東京大学医学部産科婦人科学教室
pp.679-686
発行日 1960年7月10日
Published Date 1960/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409202245
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Ⅰ.緒言
子宮に発生する悪性腫瘍の大部分は癌腫であり,肉腫は,比較的稀な疾患である。Williamsによれば,子宮腫瘍中の肉腫の占める割合は,0.2%と低率である。而も悪性度は高く,予後は不良と言わねばならない。
我々は,短期間に急速な発育を遂げ,従来本邦にて報告されて来た症例に比し,最大と思われる巨大な子宮肉腫に遭遇し,術後種々興味ある経過をとり,遂に不幸な転帰をとつた一症例を経験したので,剖検所見と併せて,ここに報告する。
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