随筆欄
クンスト・ツァウベル(Kunstzauber)
木内 三平
pp.863
発行日 1955年9月10日
Published Date 1955/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409201249
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刀根川と九十九里に挾まれた一帯が僕の故郷を形造って居ます。
渡辺存軒の漢英塾に一里半を毎日通つた10歳の昔を想い出す「くちやめ」即ち蝮に喰いつかれた子供の創口を,おつ母が口でぐんぐん吸つて青草を噛んでそこへ付け,上の方を縛つて置くのが流行した。手づまの様に癒るのを見た。
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