特集 性器捻轉の臨牀
症例研究
正常子宮附屬器急性捻轉の1例
今泉 英夫
1
,
淸水 良倫
1
1國立仙臺病院産婦人科
pp.434-435
発行日 1950年11月10日
Published Date 1950/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409200405
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子宮附屬器の捻轉と言えば殆んど卵巣嚢腫乃至は腫瘤の捻轉であるが,時には病的變化のある卵巣即ち卵管溜水腫,血腫或は膿腫に際しても遭遇することがある。然し正常子宮附屬器の捻轉は稀有なるものであり,而も其の多くは卵管或は卵巣の單獨捻轉であつて,正常卵管並に卵巣の兩者が共に捻轉するは極めて稀とされ,吾々の渉獵した範圍では黒川の1例とAuvary,Charbennier,Ogo—lek等の22例に過ぎない。最近吾々も格別認むべき原因なくして本症を招來した1例を經驗した。
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