檢査室
小川培地による婦人性器結核の診斷(第2報)—子宮内膜頸管及腟内容物中の結核菌培養に於ける小川培地と岡,片倉培地との比較
水谷 佐
1
1東京大學醫學部産科婦人科學教室
pp.168-169
発行日 1951年4月10日
Published Date 1951/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409200476
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両培地の處方
比較の方法
(1)子宮内膜は診査掻爬片を概ね3等分し,1片を組織學的檢査に廻し,殘り2片を夫々小川培地岡,片倉培地に用いた。即各1片を夫々滅菌乳鉢で細碎し,それを小川培地では5倍量の1〜4%苛性曹達水で處理して,その0.1c.c.宛を4本の1〜3%培地に植え,岡,片倉培地では5倍量の0.1%イスラビン加4%硫酸水で處理して5〜20分後毎分3000廻轉5分間遠沈し,沈渣を塗抹培養した。
(2)頸管乃至腟内容物は2等分して小川培地では5倍量の4%苛性曹達水で處理して3%培地に0.1c.c.宛4本植え,岡,片倉培地では5倍量の0.1%イスラビン加4%硫酸水で處理遠沈後沈渣を塗抹培養した。
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