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編集後記
大道 正英
pp.938
発行日 2014年9月10日
Published Date 2014/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409103887
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倉智先生の後を引き継ぎ,編集委員になりました大阪医科大学産婦人科の大道正英です.産婦人科学は,生殖・内分泌,周産期,内視鏡,腫瘍,女性ヘルスケアの大きく5つの分野に分かれますが,基本は女性のライフステージに沿った諸問題を如何にmanagementするかが,その学問体系です.読者の方にこんな特集を組んで欲しかったといわれるような雑誌作りのお手伝いをしたいと考えています.どうぞ宜しくお願い致します.
さて,先日8月2~3日に第8回産婦人科サマースクールが,例年と同様松本市の美ヶ原高原で開催されました.5回生~卒後臨床研修医2年生まで多くの参加がありました.私は,婦人科腫瘍の責任者を担当しております.婦人科腫瘍の他の腫瘍学との違い,すなわち根治性を担保できる場合に選択肢になりうる妊孕性温存手術から分娩までを動画を交えて説明し,大変好評でした.1日目は婦人科腫瘍以外に周産期・内視鏡の一般・アドバンスコースがあり,アドバンスコースでは,da Vinci実機を使った実習,腹腔鏡下の縫合練習,顕微授精,妊婦蘇生などがあり,2日目は若手産婦人科医とのdiscussion,医局長による各大学の紹介があり,非常に盛りだくさんの内容でありました.驚いたのは5回生から産婦人科を希望している学生が多いことです.私たち先輩が,産婦人科の学問的興味を引き続き伝えることのみならず,働きやすい環境を構築することの重要性を再認識しました.
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