症例
婦人科腫瘍との鑑別が困難であったGISTの2例
松村 創平
1
,
太田 剛
1
,
水谷 雅臣
2
,
蜂谷 修
2
,
木村 理
2
,
菅井 幸雄
3
,
高橋 一広
1
,
倉智 博久
1
1山形大学医学部附属病院産科婦人科
2山形大学医学部附属病院第一外科
3山形大学医学部附属病院放射線科
pp.799-802
発行日 2012年8月10日
Published Date 2012/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409103131
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要旨
GISTは胃・小腸における最も頻度の高い間葉系腫瘍である.後方視的な分析により特徴的なMRI所見を呈したGISTの2例を経験したので報告する.2症例はともに,中心部に壊死を伴う充実性腫瘤であり,MRIで「分葉状の形態」「腫瘍を全周性に覆う被膜」といった特徴的な所見を認めていた.GISTを子宮腫瘍・卵巣腫瘍と術前診断した報告は散見されており,画像診断による鑑別は難しいと考えられるが,前述のような所見を認める際はGISTの可能性を念頭に置くべきである.
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