今月の臨床 無痛分娩・和痛分娩ガイダンス
II.硬膜外麻酔分娩の概要
硬膜外麻酔分娩におけるコメディカルの役割
36.硬膜外麻酔分娩におけるコメディカルの役割について教えて下さい.
牧野 英博
1
1医療法人牧野クリニック
pp.450-451
発行日 2004年4月10日
Published Date 2004/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409101210
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1 コメディカルが硬膜外麻酔分娩に関与する必要性はあるのか?
コメディカル(医師以外の医療従事者=看護スタッフ : 助産師・看護師と考えます.以下,看護スタッフと言い換えることがある)が硬膜外麻酔を希望する妊婦のケアをするには,分娩と硬膜外麻酔に関する正しい知識を学び,理解して初めて適切な支援ができると考えている.出産時の産痛に対する不安や恐怖感を抱き,「産痛を軽減したい」として硬膜外麻酔を希望する妊婦は少なからずいる.
日本では現在年間115万件の分娩がある.無痛分娩の需要はどの程度であろうか.硬膜外麻酔分娩を施行している医療機関が妊婦に対し外来で希望者以外に説明を行わない場合は20~25%(当クリニックで最近3年間で22.9% : 436例中100例.東海大学医学部附属病院で2002年に73例,約25%の実施率)と考えている.
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