今月の臨床 Urogynecology
産婦人科手術後の排尿障害への対応
平松 祐司
1
,
舛本 明生
1
,
洲脇 尚子
1
1岡山大学大学院医歯学総合研究科産科・婦人科学教室
pp.812-815
発行日 2004年6月10日
Published Date 2004/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409100544
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はじめに
健康人では,尿は腎で産生され尿管を通過し膀胱に集まり,約300 ml貯留すれば排尿反射が起こり尿意が生じ,外尿道括約筋の収縮は抑制され,膀胱頸部と内尿道括約筋は弛緩し,同時に膀胱の排尿筋は収縮し,尿は尿道を通り排尿される.この正常な排尿機能の過程の一部に障害が起こった場合,一般的に排尿障害と総称される.
排尿障害には大きく分けて,1)回数異常型,2)排尿困難型,3)尿失禁型がある.今回のテーマである術後排尿障害は主に排尿困難型である.
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