Japanese
English
論述
造影剤を用いたCTによる膝蓋大腿関節の検索
Computed Tomography Using Contrast Medium in Disorders of the Patello-femoral Joint
鈴木 堅二
1
,
千葉 光穂
1
,
森田 裕己
1
,
菊池 俊彦
1
,
島田 洋一
1
,
山本 正洋
1
,
戸沢 一馬
2
Kenji Suzuki
1
1秋田大学整形外科
2公立角館病院整形外科
1Department of Orthopedic Surgery, Akita University School of Medicine
キーワード:
膝蓋大腿関節
,
patello-femoral joint
,
computed tomography
,
造影剤
,
contrast medium
Keyword:
膝蓋大腿関節
,
patello-femoral joint
,
computed tomography
,
造影剤
,
contrast medium
pp.4-12
発行日 1985年1月25日
Published Date 1985/1/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408907098
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抄録 目的:膝蓋大腿関節の関節軟骨の病態を検索するため,造影剤を用いたCT scanningにより検討した.対象:膝蓋骨周辺の疼痛を主訴とする15症例について検索した.方法:膝関節に造影剤と空気を注入後直ちにCT scanningを行い,関節軟骨の形態や適合性について観察した.結果:関節面での造影剤の浸漬像や不規則像から,関節軟骨軟化症や変形性膝関節症における病巣の広がりや深さを推定することができる.また関節軟骨の厚さの計測も可能である.従来,膝蓋大腿関節の適合性は骨性の測定法により論じられてきたが,膝蓋骨自体の個体差や関節軟骨の形態の特殊性を考え合せると軟骨面を含めた適合性の検討が重要と思われた.結語:造影剤を用いた膝関節のCT scanningは手技も容易であり侵襲も少なく,膝蓋大腿関節の検索において有用であった.
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