座談会
わが国における脊椎外科の歩み—近藤鋭矢先生を囲んで
近藤 鋭矢
1
,
山田 憲吾
2,3
,
山室 隆夫
4
,
井上 駿一
5
1京都大学
2玉造厚生年金病院
3徳島大学
4京都大学
5千葉大学
pp.174-186
発行日 1983年2月25日
Published Date 1983/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408906685
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井上 私,編集子の1人として一言最初にごあいさつ申し上げます.きょうは,近藤先生,山田先生,土曜日のおくつろぎのところ,どうもありがとうございます.本日はわが国における脊椎外科の大先達で開拓者でございますところの近藤先生と山田先生を中心にして,京都学派といいますか,そういうところから見たわが国の脊椎外科の歩みについて,ただいまから座談会を開かせていただきたいと思います.
日本の整形外科医は,ただいま9,000人を突破したようでございます.先般,脊椎外科研究会が東京でございましたが,実に七百数十名の方が集まりました.共同演者の方々まで入れますと,大体3,000人近くになります.それくらいたくさんの整形外科の方が脊椎外科を熱心に勉強しておられるわけです.又,今日の日本の脊椎外科において扱う範囲は頸椎から腰椎までのあらゆる領域で本当に研究が活発でございます.外国では他にこういった国はないように思います.本日はそういった世界に誇るべき脊椎外科を戦前,戦中そして戦後とっくり上げていただき脊椎外科一筋に歩んでこられました近藤先生を中心として,又その愛弟子でもある山田先生に進行役をお願い申上げ,文献などには出ていないような貴重なお話がこれから伺えるものと楽しみにしております.
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