カンファレンス
四肢腫瘍—これはなんでしょう(11)
鳥山 貞宜
1
,
福田 宏明
2
,
骨腫瘍症例検討会
1日本大学整形外科
2慶應義塾大学整形外科
pp.659-665
発行日 1972年8月25日
Published Date 1972/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408904725
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18歳女子の左下腿部痛
A 患者は18歳女性,主訴は左下腿痛,生後5カ月の時から左下腿の彎曲に気付き東大病院を受診したが,経過を見ようということで,そのまま放置していました.学生時代に左下腿が太いのではないか,といわれたことがあるそうですが,45年の11月に100メートルくらい歩くと,左下腿に痛みが出るようになり,私共の外来を受診しました.
初診時の所見は左下腿外側下中1/3に膨隆があり,圧痛,熱感などはありません.左下肢長はS. M. D.で約1cm短縮があり,全身変形,皮膚腫瘍,皮膚異常色素沈着はありません.血清カルシウム正常,アルカリフォスファターゼ正常,その他臨床検査には異常はありませんでした.
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