カンファレンス
四肢腫瘍—これはなんでしょう(8)
古屋 光太郎
1
,
骨腫瘍症例検討会
1東医歯大整形外科
pp.881-884
発行日 1971年10月25日
Published Date 1971/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408904607
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
A:患者は62歳の女性で左下腿外側の腫瘤を主訴としています.この腫瘤は約25年前より存在しており漸次増大して約10年前からは大体現在の大きさ(10×16cm)となつています.昭和45年4月に腫瘤下部の熱感と疼痛を訴え来院しました.その時は対症療法で炎症症状は治り,手術をすすめましたが都合が悪いとのことで放置していました。昭和46年2月に再度tumorの下部に鈍痛発現し,受診しました.腫瘍部は発赤,色素沈着なく,静脈の怒張も認められません.
触診しますと表面平滑で皮膚との癒着なく弾性硬であり,境界は鮮明ですが移動性はありませんでした(第1図).
Copyright © 1971, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.