シンポジウム 義手・義足
―質疑応答―切断のレベルおよび切断端についての考慮はいかにするか
石田 肇
1
1日本医科大学整形外科
pp.934-935
発行日 1966年12月25日
Published Date 1966/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408903846
- 有料閲覧
- 文献概要
切断及び関節離断は,四肢の欠損を招来し,その機能障害も大である故,可及的避くべきは勿論であるが,生命保存の唯一の手段で,慎重な適応決定後,リハビリテーションプログラムの一環として施行する時は,敢て辞すべきではない.愈々切断施行が決定された時,次の問題として切断高位の決定に迫られるが,先す患者が切断後,義肢装着の可能性の有無と,切断者の機能的分類としてRussekの云う6段階の何れの範疇に属するかの評価が初めになされねばならない.
次に切断高位決定に考慮すべき要因として,
①患者の全身状態,②病因,③患肢の局所的状態,④年齢,性,職業,生活様式及び⑤将来装着すべき義肢の種類等を参照して,決定すべきである.
Copyright © 1966, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.