講座
認定医トレーニング講座―画像篇・26
柳本 繁
1
1慶應義塾大学医学部整形外科
pp.1323-1325
発行日 1998年11月25日
Published Date 1998/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408902573
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症例:85歳,女性,身長147cm,体重49kg
10カ月前から左股関節痛が出現し次第に増強し,5カ月前に当院を受診し変形性股関節症の診断を受けた(図1).杖歩行,消炎鎮痛剤投与の保存的治療を行っていたが効果はなく歩行不能となった(図2).股関節の運動に際して激しい疼痛を伴うが,他動的に屈曲は80°,外転は20°可能である.股関節周辺には熱感,発赤,腫脹を認めない.5年来変形性膝関節症で加療しているが,他の関節には疼痛や変形を認めない.血液検査ではHb11.6g/dl,白血球7,800,赤沈値13mm/hr,CRP0.26mg/dl(正常値0.15以下),リウマチ反応陰性であった.
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