Japanese
English
臨床経験
Mitek®(G Ⅱ anchor)の使用経験
Soft Tissue Repair with G Ⅱ Anchors
村越 史呂
1
,
八木 知徳
2
,
大野 和則
1
,
佐々木 勲
1
,
鈴木 朝之
3
,
杉本 憲一
3
Shiro Murakoshi
1
1手稲渓仁会病院整形外科
2八木整形外科医院
3自衛隊札幌病院整形外科
1Department of Orthopedic Surgery, Teine-Keijinkai Hospital
キーワード:
G Ⅱ anchor
,
G Ⅱアンカー
,
soft tissue
,
軟部組織
,
reattachment
,
再縫合
,
ligament repair
,
靱帯修復
Keyword:
G Ⅱ anchor
,
G Ⅱアンカー
,
soft tissue
,
軟部組織
,
reattachment
,
再縫合
,
ligament repair
,
靱帯修復
pp.1177-1182
発行日 1996年10月25日
Published Date 1996/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408902023
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抄録:Mitek®(G Ⅱ anchor)は,狭い視野で軟部組織の固定を簡便に行える利点がある.今回われわれは,44例の軟部組織修復にMitekを用い,その特徴および注意点について検討し報告する.症例の内訳は,母指MP関節尺側側副靱帯損傷2例,反復性肩関節前方(亜)脱臼15例,肩腱板損傷2例,膝MCL損傷3例,PCL損傷2例,膝蓋靱帯損傷2例,足関節内・外側靱帯損傷18例である.
術後成績は概ね満足する結果が得られており,身体各所の小関節や関節辺縁部にMitekを用いることが可能であった.術後良好な軟部組織の固定を得るには,骨梁の状態,固定される軟部組織の強度および断裂形態により,アンカーを適宜追加補強し,縫合方法にも工夫を加えることが重要である.合併症は,術中結紮操作時での縫合糸の断裂が最も多いため,修復部位を考慮し,十分強度のある縫合糸を選択することが好ましいと考えられた.
Copyright © 1996, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.