書評
新訂 うまい英語で医学論文を書くコツ—世界の一流誌に採択されるノウハウ
近藤 克則
1,2
1千葉大・予防医学センター社会予防医学研究部門
2国立長寿医療研究センター老年学・社会科学研究センター老年学評価研究部
pp.102
発行日 2020年1月25日
Published Date 2020/1/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408201579
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海外の研究成果に学ぶ時代なら英語論文は読めればよかった.が,医学研究において,日本が最先端の一角を占める分野が珍しくなくなった.つまり,英語での論文発表が求められる時代になった.その時代に不可欠なノウハウを,長年に渡る英語論文の執筆・添削指導をしてきた経験から引き出し,多くの添削事例とともにまとめたのが同名書の初版であった.1991年の出版以来,30年近く読み継がれてきた名著の新訂版が本書である.
著者の植村研一先生は,中学時代に英語弁論大会に出場して以来,千葉大医学部卒業後は横須賀米国海軍病院でのインターンを経て,7年半にわたって米英に留学されるなど,英語をたくさん使ってきた経験を持つ.さらに帰国後も日本脳神経外科学会の英文機関誌に投稿される論文の英文添削にかかわり,日本医学英語教育学会や日本脳神経外科同時通訳団まで創設してしまった方である.
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