Japanese
English
誌上シンポジウム 骨粗鬆症性脊椎骨折の治療 Cutting Edge
骨折リスクの高い骨粗鬆症に対するPTH製剤による治療
Teriparatide Treatment for Osteoporosis Patients with High Risk for Vertebral and Femoral Neck Fractures
児玉 隆夫
1
Takao KODAMA
1
1独立行政法人地域医療機能推進機構埼玉メディカルセンター整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, JCHO Saitama Medical Center
キーワード:
テリパラチド
,
teriparatide
,
骨密度
,
bone mineral density
,
椎体骨折
,
vertebral fracture
Keyword:
テリパラチド
,
teriparatide
,
骨密度
,
bone mineral density
,
椎体骨折
,
vertebral fracture
pp.287-293
発行日 2018年4月25日
Published Date 2018/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408201053
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テリパラチドは,数ある骨粗鬆症薬の中でも最も骨密度の改善効果が高く,腰椎では11.5%,大腿骨頚部では4.6%という高い増加化率を認めた.2年間の治療期間中,脊椎の一次骨折発生率は1.1%であり,二次骨折発生率も0%と,他の薬剤と比べ骨折予防効果は高かった.新鮮椎体骨折に対し使用した場合,偽関節発生率は1.1%であった.胸腰椎移行部新鮮骨折に限定しても硬性コルセットとの併用で偽関節は1.8%であった.また,ビスフォスフォネート製剤の1年以上の先行投与は骨密度の変化率に影響を与えるため,骨折リスクの高い骨粗鬆症患者には,最初にテリパラチドを使うべきと考える.
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