Japanese
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誌上シンポジウム 整形外科術後感染の実態と予防対策
整形外科手術における抗菌薬投与方法
Antibiotic Prophylaxis in Orthopaedic Surgery
小谷 明弘
1
Akihiro Kotani
1
1杏林大学整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Kyorin University School of Medicine
キーワード:
整形外科手術
,
orthopaedic surgery
,
術後感染
,
postoperative infection
,
抗菌薬
,
antibiotic prophylaxis
Keyword:
整形外科手術
,
orthopaedic surgery
,
術後感染
,
postoperative infection
,
抗菌薬
,
antibiotic prophylaxis
pp.987-989
発行日 2009年10月25日
Published Date 2009/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408101602
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抗菌薬の投与量は,抗菌薬の組織移行性と細菌に対する最小発育阻止濃度(MIC)により決定される.耐性菌を誘導しないためには,骨組織内でMICを上回るように十分量の抗菌薬を短期間使用することが重要である.しかし,骨組織への移行率は技術な問題があり正確にはわかっていない.侵襲の少ない小手術は別として,人工関節置換術における投与量,投与期間の短縮は,いまだ十分なエビデンスがないので,今後の研究課題である.また,抗菌薬の選択は,それぞれの施設での手術部位感染(SSI)の起炎菌,薬剤感受性を知ったうえで選択することが重要である.
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