Japanese
English
特集 Interventional Radiologyの現況
冠動脈狭窄の外科
Surgical management of coronary artery stenosis
外山 雅章
1
Masaaki TOYAMA
1
1亀田総合病院心臓血管外科
pp.1601-1606
発行日 1987年10月20日
Published Date 1987/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407209835
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冠動脈狭窄の治療は薬物療法に始まり,その限界に対し,外科治療が導入された.さらにPTCAという少ない侵襲によつて外科治療と同等の治療効果を得ようという試みが急速に広がりつつある.冠動脈バイパス術もPTCAも長所・短所があり,これでなくてはならないという病態は極めて限られている.冠動脈バイパスの長期開存は,内胸動脈の使用により著しく改善しつつあり,手術の危険率も急速に下降してきている現在,PTCAの適応を厳密に設定し,緊急バイパスに至る状態を出来るだけ避けることが肝要である.当分の間,内胸動脈を中心とした冠動脈バイパスとPTCAの比較をしながら治療を進めることが重要である.
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