Japanese
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特集 精神病像を伴う躁うつ病および分裂感情障害の位置づけ—生物学的マーカーと診断・治療
分裂感情障害および精神病像を伴う双極性障害における脳画像—その診断学的意義
Brain Imaging in Schizoaffective Disorder and Bipolar Disorder with Psychotic Features: implications for psychiatric diagnosis
加藤 忠史
1
Tadafumi KATO
1
1東京大学医学部精神医学教室
1Department of Neuropsychiatry, Faculty of Medicine, University of Tokyo
キーワード:
Bipolar affective disorder
,
Magnetic resonance spectroscopy
,
Neuroimaging
,
Schizophrenia
,
Schizoaffective disorder
Keyword:
Bipolar affective disorder
,
Magnetic resonance spectroscopy
,
Neuroimaging
,
Schizophrenia
,
Schizoaffective disorder
pp.141-146
発行日 1998年2月15日
Published Date 1998/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405904485
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■はじめに
19世紀からZeller,Neumann,Griesingerらにより単一精神病論も提唱されてきたが,Kraepelin以来,大枠では内因性精神病の中に精神分裂病と躁うつ病の両極の存在を認める方向にある。いかなる視点から内因性精神病をこの両極に分けるかという点については,表1のように多くの考え方があるが,周期性に全体的な機能の変調を来す躁うつ病と,慢性的に特定の機能系が障害されている精神分裂病,という大枠でとらえられよう。しかしながら,臨床場面においては,この両極の間には様々な移行形が存在することもまた,周知の事実である。
本稿の目的は,精神分裂病と双極性障害の間にある疾患群の位置づけを,脳画像という生物学的視点からとらえ直すことである。そのため,双極性障害における脳画像所見を精神分裂病の所見と比較検討しながらまとめた後,精神病像を伴う双極性障害および分裂感情障害における脳画像所見をこれらと比較した。
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