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私のカルテから
フルニトラゼパムおよびセチプチリンの長期併用により横紋筋融解症を発症した1例
A Case of Non-traumatic Rhabdomkyolysis that Seems to be Concerned with Long-term Administration of Flunitrazepam and Setiptiline
國芳 雅広
1
,
前田 利治
1
,
稲永 和豊
1
Masahiro KUNIYOSHI
1
,
Toshiharu MAEDA
1
,
Kazutoyo INANAGA
1
1筑水会病院
1Chikusuikai Hospital
pp.1304-1305
発行日 1996年12月15日
Published Date 1996/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405904232
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■症例
72歳,女性,うつ病。
主訴 眠れない。
現病歴 元来,朗らかで明るい反面,心配性。1988年10月,胃の切除手術を受けた。その後,食事の量が減り,体重も低下した。体調が思わしくなく,体が疲れ,体のことを心配して眠れなくなってきた。夜9時頃寝つくが,午前2時には目が覚め,その後朝まで眠れない。そのため,近医にて眠剤をもらった。当初は良かったが,次第にまた眠れなくなってきた。さらに,「死んだほうが楽になるのでは……」「薬を1回に多量に飲んで……」と考えたりする。家事もできず,1日中家の中でゴロゴロする。気分は憂うつで将来が気になり,取り越し苦労する,などの状況が続いた。1990年6月には,某大学心療内科を受診したが,調子が変わらないため,同年7月3日当院初診となった。
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