増大号特集 いま,知っておきたい発達障害 Q&A 98
4 診断
Q31 子どものチックの診断のポイントを教えてください
新井 卓
1
1子どもメンタルクリニック
キーワード:
小児期チック症
,
childhood tics
,
半随意運動
,
semi-voluntary movement
,
前駆衝動
,
premonitory urge
Keyword:
小児期チック症
,
childhood tics
,
半随意運動
,
semi-voluntary movement
,
前駆衝動
,
premonitory urge
pp.621-623
発行日 2023年5月15日
Published Date 2023/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405206936
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
A チックは,突発的,急速,反復性,非律動性の運動あるいは発声と定義されます。診断の決め手はその性状となりますが,主な除外診断として,てんかんが挙げられます。顔や四肢体幹の動きおよび発声があり,運動チックと音声チックが慢性的(1年以上の持続)に出現する場合,トゥレット症候群となります。また,通常不随意運動と言われていますが,一時的,部分的に自制が可能であり,正確には半随意とされる点も診断の決め手に挙げられます。
Copyright © 2023, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.