Japanese
English
研究と報告
青年期女性におけるBulimiaの実態調査
A Survey of Bulimia in Adolescent Girls
切池 信夫
1
,
永田 利彦
1
,
田中 美苑
2
,
西脇 新一
1
,
竹内 伸江
1
,
川北 幸男
1
Nobuo Kiriike
1
,
Toshihiko Nagata
1
,
Misono Tanaka
2
,
Shinichi Nishiwaki
1
,
Nobue Takeuchi
1
,
Yukio Kawakita
1
1大阪市立大学医学部神経精神医学教室
2山梨英和短期大学(心理)
1Department of Neuropsychiatry, Osaka City University Medical School
2Yamanashi Eiwa Junior College
キーワード:
Binge-eating
,
Bulimia
,
Adolescent girls
Keyword:
Binge-eating
,
Bulimia
,
Adolescent girls
pp.61-67
発行日 1988年1月15日
Published Date 1988/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405204454
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抄録 大阪市の看護専門学校学生220名と山梨県甲府市の女子短期大学学生236名に,アンケート調査を行い,bulimiaの実態を調べた。食べ出したら途中で止められず,腹痛を来す程無茶食いをしたことがあると答えた学生の比率は,大阪において40%,山梨において31.1%であった。週1回以上過食をしていると答えたのは,大阪では,6.5%,山梨では9.1%であった。過食後に体重増加を防ぐために嘔吐したり,下剤を使用している学生の比率は,それぞれ大阪で8.7%と5.5%に,山梨で8.1%と3.8%に認められた。また1週間に,1回以上過食をしては,嘔吐や下剤の使用により体重増加を防ぐなど,DSM-Ⅲのbulimiaの診断基準を満たしていると考えられる学生の比率は,大阪では3.6%,山梨では2.1%,全体では2.9%に認められた。
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