動き
「第4回日本統合失調症学会(同時開催第1回アジア統合失調症ワークショップ)」印象記
川嵜 弘詔
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1九州大学大学院医学研究院精神病態医学
pp.714-715
発行日 2009年7月15日
Published Date 2009/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405101460
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第4回統合失調症大会は,「統合失調症研究―基礎から臨床へ―」をメインテーマに,2009年1月30日(金),31日(土)の会期で,千里の丘にある大阪大学吹田キャンパスの大阪大学コンベンションセンターにおいて,大阪大学大学院医学系研究科精神医学教室教授 武田雅俊理事を会長,同教室の岩瀬真生医師を事務局長として開催された。
また,本大会においては,武田雅俊会長のもと,韓国,台湾,中国などアジア13か国より50名の統合失調症研究者を招き,「アジアにおける統合失調症研究の連携」を目的として,31日(土)午前中までの日本統合失調症学会に引き続き,同会場にて,31日(土)午後から2月1日(日)の終日,わが国で初めてのThe 1stAsian Workshop on Schizophrenia Research(第1回アジア統合失調症ワークショップ)も同時開催された。統合失調症研究についての,わが国を中心としたアジア各国への初めての働きかけとなった意義深い学会であった。アジア13か国から50名の招待参加者を迎えたというと,大変な試みである。事務局やプログラム委員会の努力は並大抵のものではなかったであろう。しかしその成果はすばらしいものであった。
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