Topics Respiration & Circulation
ストレス誘導性heme oxygenase−1(HO−1)
山口 佳寿博
1
1慶應義塾大学医学部内科
pp.101-102
発行日 1997年1月15日
Published Date 1997/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404901410
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■最近の動向 Heme oxygenase(HO)は1968年Tenhunenら(Proc Natl Acad Sci61:748,1968)によって同定された酵素であり生体内のヘムをビリベルジンと一酸化炭素(CO)に分解する.ビリベルジンは還元酵素によってビリルビンに分解される.HOには構造型(HO−2)と誘導型(HO−1)の2種類存在するが,構造型のほうが後で発見されたので従来の命名法とは異なり構造型のほうをHO−2と定義する.
HO−2が特に注目されるようになったのは1993年以降であり,この年Snyder一派はHO−2依存性COが神経細胞内シグナル伝達物質として作用する可能性を示した(Verma et al:Science 259:381,1993).
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