Japanese
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増刊号 消化管診断・治療手技のすべて2021
十二指腸
治療
EMR
Endoscopic mucosal resection for SNADET
平澤 欣吾
1
,
前田 愼
2
1横浜市立大学附属市民総合医療センター内視鏡部
2横浜市立大学医学部消化器内科学
pp.678
発行日 2021年5月24日
Published Date 2021/5/24
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403202401
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内視鏡治療の金字塔であるESD(endoscopic submucosal dissection)の勢力圏が広がる中,現時点では,特異的な偶発症リスクから,十二指腸において簡単にESDが選択されることは,決して一般的ではない1).十二指腸ではEMR(endoscopic mucosal resection)をいかにうまく使いこなすかはいまだ重要なポイントなのである(Fig.1).
まず,上部スコープでは鉗子孔が7時前後にあるため,病変を可能な限り6時方向に位置させることは,手技全般を容易で確実にする(Fig.1a).後述するが,スコープの選択はwater jet機能と拡大観察機能がついているほうがよりよい.
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