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編集後記
門馬 久美子
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1がん・感染症センター都立駒込病院内視鏡科
pp.241
発行日 2015年2月25日
Published Date 2015/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403200161
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潰瘍を呈する食道病変は,2013年の第14回臨床消化器病研究会にて取り上げられたテーマである.食道に潰瘍性変化を来す代表的な疾患は,逆流性食道炎と扁平上皮癌であり,良性疾患にみられる食道の潰瘍性変化は非常に少ない.しかし,そのなかには食道病変を見ることで全身疾患の診断の一助となる病変もある.今回は,この頻度の低い良性疾患にみられる食道の潰瘍性変化に焦点を絞り,これらの病変がどのような形態を示し,どのような組織所見を示すのか,また他疾患との鑑別点として捉えるべき所見はどのようなものかを明らかにする目的で,小山恒男,八尾隆史と著者の3名で本号を企画した.
良性疾患にみられる食道の潰瘍性変化として取り上げたのは,炎症性腸疾患の食道病変,自己免疫性水疱症の食道病変,感染性の食道病変の3つであり,それぞれ経験の多い安原ひさ恵,大森泰,藤原崇の3氏に執筆して頂いた.
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