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編集後記
長廻 紘
pp.868
発行日 1987年7月25日
Published Date 1987/7/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403112979
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大腸結核は終わった,少なくとも臨床的には日本人に対する脅威ではなくなった,と思っている人が圧倒的に多いことと思う.かつてその存在が華々しかっただけに,今のIBDを目立たせるだけの,いわばかませ犬のような立場に,歴史を感じる先生方も少なくないと思う.
腸結核に合併する癌があることは知っていたが,1冊の雑誌の特集を組むほどのものとは考えていなかった.ところがここに最近の他の特集に劣らない立派な内容を持った号を送り出すことができた.しかし腸結核もしぶとく再登場の機会をねらっていたというべきか,後輩である潰瘍性大腸炎やCrohn病に劣らず牙を持っていることを示した,と言える.
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