診断の手ほどき
表面隆起(Ⅱa)型の考え方
村上 忠重
1
1順天堂大学医学部外科
pp.811-812
発行日 1969年6月25日
Published Date 1969/6/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403111134
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ポリープから癌が発生すると考えた場合,それをポリープ癌と呼ぶ.一般にポリープといえば,茎があってその尖端に苺のような塊りが附着しているものを想像する.したがって,ポリープ癌もおのずと茎があって胃粘膜から高く突出している癌という意味になる.これを隆起型あるいは1型の早期癌と名づけたわけである.
これに比較してⅡa型(表面隆起型)というのはもっと低いもの,胃の粘膜面からわずかに隆起した早期胃癌を意味させたつもりであった.Ⅰ型が,富士山を代表者とする山のことなら,Ⅱa型は蒲団着て寝たる姿や東山の山か,あるいは丘のつもりであった.
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