--------------------
編集後記
中島 義麿
pp.1464
発行日 1969年11月25日
Published Date 1969/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403110931
- フリーアクセス
- 文献概要
- 1ページ目
1冊の本で十二指腸潰瘍の本がフランスにある.Le Duodenum(Pcsttanot).また十二指腸後封部潰瘍でL'ulcaréné Du Duodenum post bulbaénére(E. Fassis)という1冊の本を手にした時にもフランス人のねつよさを思い出しうらやましかったが,今回の雑誌と2巻1号,2巻2号をもっていれば,日本の開業医は彼らに負けることはないと思った.
八尾先生のX線像と切除標本の比較は秀れており,また高瀬先生の十二指腸下行部のX線診断や,穴沢先生の乳頭部癌の立派な業績は,どこの雑誌にも見出せず,大内先生の症例検討も,今や日本には早期胃癌が多く,その病変だけでなく周辺も出す像をよみとって,診断しなければならぬという警告を与えて下さった.また日本での月の世界に着いた感じのする日本初のVater乳頭への到着もある.
Copyright © 1969, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.