--------------------
編集後記
古賀 成昌
pp.932
発行日 1985年8月25日
Published Date 1985/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403109865
- フリーアクセス
- 文献概要
- 1ページ目
胃癌の発育・進展に関しては,これまでいろいろ活発な論議がなされてきたが,大腸癌に関するこの方面の問題については,必ずしも十分な論議はなかったように思われる.今回,本誌でこれらの問題が真正面から取り上げられたことは,この方面に関する研究推進の意味でも,その意義は極めて大きい.
大腸癌の組織発生について,adenomaから発生するものが多いのか,denovoに発生するものが多いのかは,極めて興味ある問題であるが,adenomaからの発生が多いというのが,従来からの大方の考え方ではなかったかと考える.しかし,この考え方に対し主題論文ではde novoに発生するものが多いことが主張されている.
Copyright © 1985, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.