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編集後記
古沢 元之助
pp.1100
発行日 1972年8月25日
Published Date 1972/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403109201
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「胃と腸」の編集室には貴重な投稿原稿が集中していると聞く.本号はこれらの投稿された症例と研究の特集で,今回は腸に関する論文が多く,十二指腸囊腫の症例,Systemic lupus erythematosusやAgammaglobulinemiaにおける小腸の異常X線像など,教えられるところが多く,読んでいるうちに暑さも忘れてしまう.また,Osler病の内視鏡像,胃に多発性ポリープが発見された家族性大腸ポリポージスの大腸亜全摘出術の胃ポリープの消褪など,掲載された症例の一つ一つが興味をそそる.
天疱瘡と胃癌の合併例の消長は,私自身,最近,31歳男子の胃癌患者で,胃切除後3か月目に,下肢に尋常性天疱瘡を生じた症例を経験し,黒色表皮腫と胃癌との関係にも思いを廻らして,皮膚疾患と悪性腫瘍との関係に興味をもっていただけに,興味深く読んだ.
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