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初心者講座 胃X線検査のポイント―私の精密検査法
12.残胃癌―特に吻合部癌について
Detailed Radiological Examination of the Stomach (12)
浜田 勉
1
Tsutomu Hamada
1
1順天堂大学消化器内科
pp.122-123
発行日 1992年1月25日
Published Date 1992/1/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403106704
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1.一般的な注意点
残胃癌は吻合部に頻度が高い.しかし,発見時既に進行癌であることが多く,通常の胃に比べ早期癌の発見頻度は低い.まず,早期癌のX線像を知ることが第一歩となろう.残胃の吻合部早期癌は,通常の胃におけるⅡaやⅡcの形態変化と基本的には同じである.しかし,その描出は実際にやってみれば実感できるが簡単にはいかない.隆起型では吻合口直上の変化や吻合部でよくみられる粘膜ひだの腫大との差を捉える必要がある.陥凹型では,アレア単位の描出が,①通常の胃でも難しいC領域に相当すること,②吻合部という狭く,曲面を形成する領域であること,③手術操作が加わっていることなどから極めて困難であり,Ⅱcを捉えにくい.
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