特集 図説 形態用語の使い方・使われ方
第Ⅱ部 検査手技・所見等の用語
b.X線・内視鏡所見用語
腸管壁内ガス像
島 雅保
1
,
牛尾 恭輔
1
1国立がんセンター中央病院放射線診断部
pp.371
発行日 1996年2月26日
Published Date 1996/2/26
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403104043
- 有料閲覧
- 文献概要
- サイト内被引用
小腸,または結腸の漿膜下あるいは粘膜下にガスが貯溜し,囊胞状の形態を呈した所見をいう.しばしば多発性で,この場合,腸管囊腫性気腫(pneumatosis cystoides intestinalis)と称される.
腹部単純X線写真では,蜂窩状,ブドウの房状と表現される特有のガス像を示すので,他の検査の前にある程度疾患が推測できる(Fig. 1).立位で横隔膜下に腹腔内遊離ガス像を認めることもある.
Copyright © 1996, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.