--------------------
編集後記
細川 治
1
1横浜栄共済病院
pp.2009
発行日 2010年11月25日
Published Date 2010/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403102071
- フリーアクセス
- 文献概要
- 1ページ目
本号「特殊型胃癌の病理像と臨床的特徴」の企画を浜田勉,九嶋亮治とともに担当した.その後,浜田は離島医療に従事するために編集委員を辞した.消化管画像診断にとっては掛け替えのない指導者を失った感を覚える.
企画の端緒は「胃癌取扱い規約」の改訂にある.14版(2010年)では組織型分類が変更となった.同版の改訂点の説明に“特殊型に内分泌細胞癌,リンパ球浸潤癌と肝様腺癌を加えた"とある.改訂全体を俯瞰すると,国際派と国内派のせめぎ合いが,さらに一方に傾いたと感じられた.「胃癌取扱い規約」がわが国で出版されたのは1962年であり,国際的なUICCのTNM分類やWHO腫瘍分類に先行していたが,わが国の独自色が次第に薄まってきた.
Copyright © 2010, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.