Japanese
English
今月の症例
白色調を呈した0-IIa型食道早期癌の1例
Whitish Type 0-IIa Early Carcinoma of the Esophagus, Report of a Case
中島 寛隆
1
,
長浜 隆司
1
,
大倉 康男
2
Hirotaka Nakashima
1
,
Ryuji Nagahama
1
,
Yasuo Ohkura
2
1早期胃癌検診協会中央診療所
2杏林大学医学部病理学
pp.1134-1136
発行日 2008年7月25日
Published Date 2008/7/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403101432
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〔患 者〕 60歳代,男性.生来健康であった.検診目的で当院を受診した.
〔食道X線所見〕 病変は胸部中部食道(Mt)の後壁に位置し,約2cmの透亮像として描出された(Fig. 1a,b).Fig. 2aは半立位背臥位の二重造影像である.拡大像のFig. 2bで病変は,境界明瞭で辺縁不整な像を示した.表面には微細顆粒状変化と中央部の溝状バリウム陰影斑が認められた.Fig. 3は弱伸展像である.病変は食道壁の動きに伴い短軸方向に収縮し,粘膜肥厚が目立つものの柔らかい腫瘍であると考えられた.Fig. 4は病変の側面像である.辺縁像に変形や伸展不良の所見はみられなかった.
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