今月の主題 内科evidenceは果たしてあるのか
evidenceに基づいた内科の問題解決
リウマチ
慢性関節リウマチにメトトレキサートは何ミリグラムまで使用すべきか,また定期肝生検は必要か
上野 征夫
1
,
山田 伸夫
1
,
横川 美樹
1
1本庄総合病院内科
pp.2172-2175
発行日 1998年12月10日
Published Date 1998/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402909445
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ポイント
●メトトレキサート(MTX)の副作用には,口内炎,脱毛,胃腸障害など皮膚粘膜症状以外に重篤なものとして,汎血球減少,肺線維症,長期投与に伴う肝硬変がある.
●薬剤は効果が得られる最小量を投与することが望ましい.MTXを使用する場合,1錠2.5mg内服週1回から約2カ月ごとに漸増,最大投与量は10mgまでであろう.
●MTX長期投与による慢性肝病変について,米国リウマチ学会はかなりアグレッシブな肝生検のガイドラインを出している.この指針に沿うことは困難と思われる.
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