今月の主題 循環器薬の使い方 2000
その他の循環器薬の使い方
α遮断薬
石光 俊彦
1
,
松岡 博昭
1
1獨協医科大学循環器内科
pp.1339-1341
発行日 2000年8月10日
Published Date 2000/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402907587
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
●高血圧の成因の中で主要な要素である血管抵抗の増加にはα1受容体を介する交感神経刺激が重要な役割をもち,これを抑制するα遮断薬は高血圧の成因の中で本質的な部分に作用する降圧薬である.
●α遮断薬は第一選択薬として用いうる降圧薬の1つであり,インスリン抵抗性を改善することにより,動脈硬化に基づく循環器疾患の発症を抑制する効果に優れることが期待される.
●α遮断薬の副作用としては,初回投与時の著明な血圧低下(初回投与効果)や起立性低血圧などがあるが,徐効性のものを少量より漸増して用いれば問題となることは少ない.
Copyright © 2000, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.